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「リリーのすべて」の真実とは先日見た「リリーのすべて」の影響で、帰宅してから、色々ネットで 調べてみたら、映画とは違う側面が見えてきました。 映画では、2回目の手術で亡くなりますが、実際は、5回も手術をやって いるし、卵巣や子宮の移植手術にもトライしているらしい。 愛する人の子供を産みたいという理由で。 そういえば、映画でも、子供を産みたいと言ったり、妊婦さんを憧れの まなざしで見る、なんてシーンもあった。 性転換の手術は、今では少なくとも、その頃よりは安全性は良くなって るだろうけれど、子宮や卵巣を移植したとしても、現在でも、子供を産 むことはできない。 その願望がどれほど強いものだったか、手術の危険度を思えば、それが はっきりと伝わってくる。 また、現実では、最初の手術の際に、腹腔から、未発達の子宮のような ものが発見されたとか。映画ではそれには触れていませんでした。 リリーは奥さんと離婚した後、女性としてのパスポートも取得し、男性 の伴侶を得て、5回目の手術で亡くなったそうです。 奥さんの方は、別の人と再婚して、別れた後も彼を支え続けたようです。 映画では、この2人の絆に焦点をしぼってあったんですね。 映画の原作となった本やリリーの自叙伝など、性同一性障害というもの の認知に大きく貢献したことは言うまでもなく、世界中で同じような悩 みを持つ人々に希望を与えただろうなぁと思います。 もともとそういう人は、昔からいたでしょうが、自分が何者かわからず 苦しんでいたはずですから。 それとはまた別の話ですが、映画「ラストエンペラー」の中で、紫禁城 で仕える宦官の人たちが、小さな入れ物をかかげて抗議をする、という シーンがあります。 まだ若かった私は、男性性器を切り取って皇帝に仕える人々「宦官」の 存在を、この映画で初めて知り、驚愕したものです。 リリーの真実を知ると、なんか映画の方はつまらなく感じてしまう。 あんなに涙を流したのに。 事実は小説より奇なり。ですね。
by tapestry15913
| 2016-04-10 18:23
| 映画 ドラマ 音楽 本など
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